ダークアーカイブサービスPortico
お知らせ
J-STAGEでは、登載データの長期的保存と安定的提供を目的とするダークアーカイブサービスと契約して皆様にご利用いただいております。2018年度の提供開始から約6年が経過しますが、このたび、運用の一部を変更いたします。2025年2月以降送付分から国立国会図書館所蔵状況の確認作業を廃止することといたします。変更に伴い、国立国会図書館で閲覧できる巻号であってもJ-STAGE上で認証なしとならない限り、記事データがPorticoに送付されなくなります。また、Portico側の運用変更に伴い、J-STAGEでのダークアーカイブ設定が非公開となっているものについてはPorticoに送付されません。J-STAGE利用機関におかれましては、以下の内容をご確認いただき、貴誌のダークアーカイブサービス利用について改めて方針をご確認くださいますようお願いいたします。
詳細はこちらをご参照ください。
サービス概要
1.ダークアーカイブについて
ダークアーカイブとは、コンテンツの長期的保存と安定的提供を目的として行うアーカイブ方式のことです。平時はコンテンツの公開を行わず、自然災害などにより出版社ウェブサイト等から一定期間以上コンテンツを提供できない事態(以下、「トリガーイベント」という)が発生した場合にのみ、ダークアーカイブサービスのウェブサイトにてコンテンツが公開されます。ダークアーカイブの利用はジャーナルの信頼性要件の1つとなりつつあり、ダークアーカイブ利用を収載の条件とする海外の文献検索サービス(PubMedなど)が増えています。
このような状況を受け、J-STAGEは、J-STAGE利用機関に対してPorticoによるダークアーカイブサービスを提供しております。
2.Porticoについて
Porticoは、2002年に開始されたダークアーカイブサービスです(https://www.portico.org/)。世界各国の出版社約1,000社及び図書館約1,000館が参加し、ジャーナル4万誌・コンテンツ1億4千万件(論文及び電子書籍)がダークアーカイブされています(2024年12月時点)。トリガーイベント発生時(Porticoの規定では、サービスの復旧に90日以上が見込まれる場合)には、アーカイブされたデジタルコンテンツがPorticoウェブサイトでフリー公開されます。
J-STAGEは、ダークアーカイブに関する契約をPorticoとの間で締結しています。
3.J-STAGE利用機関における負担(作業/費用等)
J-STAGEで公開している記事データをPorticoに連携するか否かについては、各資料を発行するJ-STAGE利用機関にてご判断いただきます(※1)。J-STAGE編集登載システムにて、Portico連携可否を設定できます。J-STAGE操作マニュアルサービス管理編3.1.11参照。
本項目の設定確認及び必要な場合は設定の変更をお願い申し上げます(※2)。なお、設定変更の反映には若干の時間がかかることご了承願います。
○JSTは、J-STAGE利用規約第5条第4項に基づき、J-STAGE登載記事データをPorticoに送付いたします(※3)。
○ダークアーカイブサービスの利用にあたり、J-STAGE利用機関の費用の負担はありません。
○Porticoへのデータ提供によって記事の著作権がPorticoへ移行することはありません。
※1 ダークアーカイブ設定は資料コード単位での設定となります。(アーカイブとJ-STAGEは別設定となります)
※2 ダークアーカイブ設定を「非公開」とした場合、万が一J-STAGEがトリガーイベントに見舞われた際に該当資料のすべての記事が閲覧できなくなります。逆に「公開」とした場合、J-STAGEにおける認証設定に関係なく該当資料のすべての記事がPorticoでフリー公開されますのでご注意ください。なお、J-STAGEが復旧するとPorticoからの公開は停止されます。
※3 Porticoへの送付単位は巻号単位となります。
関連情報
■Porticoサービス開始プレスリリース(2018/11/20)
■Porticoサービス連携について(2020/10/20)