令和3年11月15日
国立研究開発法人科学技術振興機構
情報基盤事業部 研究成果情報グループ
【重要】J-STAGE利用規約改正について
J-STAGEは、日本から発表される科学技術情報(人文科学・社会科学を含む)の国内外への積極的な発信及び流通促進を目的としています。そのためのプラットフォームとして、ウェブ上での論文公開によりアクセスを容易にするだけでなく、登載論文の情報を外部機関に提供するなど、外部機関との連携を積極的に進めてきました。こうした状況から、外部機関との連携についての内容をより明確化するためJ-STAGE利用規約の改正を行います。
改正の概要は以下のとおりです。
(1) ジャパンリンクセンター(JaLC)の参加規約改正への対応
J-STAGEの外部連携機関には、論文等の永続的なアクセスを確保すること等を目的として、論文等にDOI(永続的識別子)を付与しているジャパンリンクセンター(JaLC)があります。J-STAGEは「JaLC正会員」として、J-STAGEで公開されたすべての記事に対しDOIを付与しており、その際当該記事の書誌情報、抄録情報、引用情報をJaLCに提供しています。J-STAGE利用学協会は、同時にJaLCの準会員となることとなっており、JaLCの機能を間接的に利用することとなるため、ジャパンリンクセンター参加規約が部分的に適用されます。この部分を別記1としてまとめております。
JaLCは、昨年4月からJaLCに提供された書誌情報、抄録情報、引用情報を同機関の正会員・連携機関が態様を問わず自由に利用可能なるよう参加規約を改訂しておりますので、念のため、その旨お知らせします(詳細については以下の参考に示すJaLCサイトにてご確認いただけます)。
また、JaLCでは、同機関が保有する書誌情報、抄録情報、引用情報を同機関の正会員・連携機関以外の第三者へのデータ提供機能がリリースされる予定です。この機能により、著作権者等の選択により、JaLC正会員・連携機関ではない第三者も抄録情報を、態様を問わず自由に利用できるようになります。選択方法は、J-STAGE利用学協会にて論文単位で、JaLC正会員・連携機関以外の第三者に対し、抄録データの態様を問わない形での利用許諾の可否を設定する形となりますが、この設定は昨年9月にJ-STAGEにてリリースした抄録ライセンスフラグにて行えますのでご確認ください。
(2) その他に明確化した事項
その他、今回、利用規約に関し、内容を明確化するための規約改正を行いました。たとえば、J-STAGEに登載された論文等に発行機関によってライセンス情報が付与されている場合がありますが、登載された論文については、かかるライセンス情報の内容にかかわらず、本利用規約にしたがって利用されます。例えば、GoogleやScopusをはじめとした外部サービスとの連携は個々の論文のライセンスによらず行われています。疑義を避けるため、その旨を改めて明確にいたしました。
また、著作権法等の改正により、情報解析目的での著作物の利用が可能となりましたが、そのような利用方法についても(インデックス、抄録・本文を表示する際でもスニペット表示までとする、等)J-STAGE利用規約内で明示することとしました。
さらに、論文公開にあたっては、著者情報を含む書誌情報の提供については、著者から発行機関に対し、当然に同意があるものと認識しておりますが、著者情報が個人情報であることに鑑み、かかる提供についても利用規約およびプライバシーポリシーに示すことといたします。
詳細の改正条文を以下に掲示いたします。もし、ご不明点がありましたら、下記までお問い合わせください。
本利用規約の施行は12月20日(月)を予定しております。
問い合わせメールアドレス:center[at]jstage.jst.go.jp
※メールアドレスの[at]は@に変えてください。
改正利用規約 :科学技術情報発信・流通総合システム利用規約(PDF)
新旧対照表 :J-STAGE利用規約改正 新旧対照表(PDF)
変更点ポイント説明:J-STAGE 利用規約改正について(PDF)
参考 :メタデータのオープン化 - JaLC(外部サイト)