日本航空宇宙学会誌
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室蘭工業大学航空宇宙機システム研究センター吸込み式超音速風洞の紹介(<特集>空力実験設備:現状と新展開 第3回)
東野 和幸高木 正平溝端 一秀湊 亮二郎中田 大将今井 良二棚次 亘弘
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2015 年 63 巻 6 号 p. 200-204

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抄録
室蘭工業大学航空宇宙機システム研究センターでは航空宇宙輸送に関する基盤技術研究を進めている.その一環として,吸込み式中型超音速風洞を2006年に設置し各種空気力学研究を推進している.本風洞の流路断面寸法は400mm×400mmであり,国内の大学が保有する超音速風洞では最大である.通風マッハ数は2, 3,および4であり,通風時間は十数秒である.これまでピトーレークによる気流検定や,外気湿度の影響,風洞始動時のスターティングロードなどの基礎特性の検証を完了し,学内で進めている小型無人超音速実験機の空力性能試験等に活用されている.また他大学やJAXAとの共同研究も行われている.今後も本風洞の有効活用と,航空宇宙分野における実用研究を意識した風洞試験設備の拡充を図っていく予定である.
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© 2015 一般社団法人 日本航空宇宙学会
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