抄録
本稿では,日本文書情報マネジメント協会が実施している「文書情報マネージャー」認定セミナーの内容の骨子となる部分を紹介する。これまでの文書管理では,すでにあるものをいかに整理するかが話題の中心となっていた。記録管理については,これより一歩進んで説明責任のための記録を残すようにISOが策定されてはいるが,何を残せばいいのかまでは明確にはされていなかった。紙と電子データを別々に管理するのではなく,これらを同じように扱うとともに,組織の中でどのような文書・記録を残し,どのように管理していけばよいかについての考え方を示した。